不明の韓国人兄妹、相次いで遺体で発見 NYZ地震

いたるところから土ぼこりが立ち上がるニュージーランドのクライストチャーチの地震崩壊現場は、まるで、爆撃を受けたかのように凄惨な様子だった。韓国人2人が行方不明となっているカンタベリーテレビビルは、跡形もないほど崩れ落ちている。今にも崩れそうに、危うく取り残されている建物の天辺の部分さえなかったら、この場に7階建てのビルが建てられていたことすら信じがたいほどだ。

22日、マグニチュード6.3規模の大地震に見舞われ、破壊されたニュージーランドの第2都市、クライストチャージの都心では、数百人の救助隊が汗水をたらしながら、救助作業を続けている。特に、都心の心臓部である「シティセンター」にあるカンタベリーテレビビルの現場には、救助隊はもとより、日本や中国など、各国の取材陣が詰め掛け、自国民の生死有無に神経を尖らせている。

韓国人行方不明者は2人を越えない模様

崩壊されたカンタベリーテレビビルの現場では、瓦礫となったビルの残骸を取り除くパワーショベルや、アスファルトに穴を開ける掘削機の音で騒々しかった。ビルの鉄骨は紙くずのようにもみくちゃになっている。24日の1日だけでも、カンタベリーテレビビルの現場では、23人の遺体が見つかった。地震発生後、ここで見つかった遺体だけでも、計47人に上る。しかし、まだ、多くの遺体の身元確認作業が行われていないのが現状だ。

日本人27人が下敷きになっていると見られるカンタベリーテレビビルの現場には、日本の災害救助隊60人あまりが急派され、連日、救助作業に当たっている。現地で救助隊長を務めているカタタ?ヨシヒロさんは、「ニュージーランド当局との緊密な協力の下、生存者救助作業を行っているが、様々な生命認識装備や救助犬が、いまだ、生存者の兆候を見つけ出せずにいる」と話した。NHKやフジテレビなどの日本人記者100人余りも、ここを中心に、自国民の救助ニュースに神経を尖らせている。

わが外交当局は、行方不明となっているユ?ギルファン(24)?ナオン(21、女)氏兄妹の生死を巡り、慎重な態度を取っている。外交部の関係者は、「ユ氏兄妹が地震当時、このビルにいなかった可能性もある」と言い、「現在まで見つかった98人の遺体から、ユ氏兄妹の身元が確認されていない以上、依然、生き残っている可能性もある」と話した。